お中元の文化の衰退が進んでいる理由

日本では7月中旬から8月中旬にかけての間に、親しい人や日頃お世話になっている人に贈り物をする習慣があります。これがお中元ですが、時代の移り変わりとともにこの文化の衰退が進んでおり、若い人の中にはお中元という言葉すらよく知らない者もいるほどです。お中元の文化の衰退がすすんでいる理由は、コミュニケーションのあり方の変化と考えることができるでしょう。お中元の全盛時代は品物をおくりあいつつ、お互いの近況を確かめ合うやりとりが非常に多く行われていました。

しかし、現在はパソコンやスマートフォンでメールやSNSを使えば、文字や写真、動画などを送信しあうことで、贈り物に頼らなくても簡単に近況を確認し合うことができるようになりました。また、所得の減少などにより、贈り物のためにまわせるお金が少なくなったことも衰退の一因といえます。お中元は、品物を1回贈るだけでもそれなりに多額の出費となりますが、家庭によってはこの負担が重くなることがあります。家計に余裕がなくなってくると、優先順位が低いものから出費を取りやめる傾向がありますが、贈り物の費用は真っ先に選ばれやすい費用の一つです。

高齢化も、この贈り物の文化の衰退と関係があります。高齢になると病気にかかるリスクが高くなりますが、このときかかった病気が深刻なものだと、贈り物をわたすことをやめざるを得なくなります。高齢になった人の中には、このような事態になる前に贈り物をするのをやめる人が少なくありません。

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